たったひとつの愛を君に



本当はこんなこと言いたくなかった。

私はこの学校が好きだった。

星や蜂が居て

助けてくれるクラスメイトが居て

気にかけてくれる先生も居て。

もっと皆と一緒に居たかった。

勉強ももっとしたかったし

体育祭とか文化祭も楽しみたかった。

進学もしたかった。

実は夢だってあった。

でも今の私には何1つ叶わない。

辛いけれど、仕方がない。

これ以上皆に迷惑をかけたくないし、

私の身体も限界だ。


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