たったひとつの愛を君に



「行くことになったよ。」

そう伝えると、2人は嬉しそうだ。

「学校変わっても会いにいくからね!」

星が言ってくれた。

実はそれも少し不安だった。

学校が違っても友達で居れるのか。

私なんかに会いに来てくれるのか。

でもその不安は星の言葉ですぐ吹き飛ばされた。

蜂は何も言わない。

けれど優しい目をしていた。

こんな良い友達に恵まれて、私は幸せ者だ。

心からそう思った。


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