星空を見上げて

危機


家の事を済ませたあとは買いモノに行くのだが
今日は天気が良かったので早めに出掛けることにした
外に出ると幾分温かくなった季節に気持ちも軽くなる

まずはコーヒーショップに行って残り少しになったコーヒーの粉を購入
そしてそのあとは本屋に寄って本を買う
好きなモノを2つ買ってしまうと
あとはウィンドウショッピングくらいしかすることがない
つくづく私って無趣味なんだな

高校生の時は帰宅部だったし
東京に出てきてからは仕事ばかりだった
涼くんも特にこれといった趣味はなかったし

そういえば圭介さんの趣味って何だろう
聞いたことなかったな今度聞いてみようかな?
そんなことを考えているといつの間にか会社の前まで来ていた

中に入ると見なれた空間が広がっている
コーヒーでも飲んでいこうかなとお店に入り
ロビーを行きかう人を眺めながらコーヒーを飲んでいた

「圭介さんは今頃仕事してるんだよね」

呑気にコーヒー飲んでいる自分がちょっと恥ずかしくなった
お店を出ようとするとちょうどロビーに圭介さんの姿を見つけた
しかし彼は1人ではなかった、隣にキレイな女性がいた
女性は彼の腕に手をかけると微笑んだ


< 106 / 183 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop