星空を見上げて
翌朝目を覚ますと彼はまだ寝ていた
時間を見ると6時過ぎている、もうそろそろ起きないと
そう思ったがぎゅっと抱きしめられていて動けない
カラダを動かそうとするとその分強く抱きしめてくる
私は起きるのを諦めて彼の顔を覗きこんでいた
社長になればその分だけ彼の仕事への負担は大きくなる
今まではそれほど心配していなかったけどこれからはそうもいかない
今後は私が彼の生活面のサポートをしっかりしていかないと
そう思いこれから頑張っていかなきゃと気合を入れていると
「葵は今までと同じように俺のそばにいてくれればいい」
「えっ?」
「社長になったからといって無理にあれこれする必要はない
今までのように笑顔で隣にいてくれればそれだけで十分頑張れる
葵がそばに居てくれることが俺には1番大事だから」
「起きてたんですか?」
「さっきな」
「今までと同じでいいんですか?」
「ああもちろん、俺は自然体の葵が好きだからな
無理はしないしするつもりもない、前にも言っただろう?」
そう言いちゅっとキスされ強く抱きしめられた
圭介さんがそう言うならいつもの私でいよう
彼が隣に居てくれるから頑張れる私と同じように
彼にも笑顔でいてほしいから
私にも彼がそばに居てくれることが1番大事だから
そう思いながら彼にくっつき僅かな時間のなかベッドで2人まどろんだ