星空を見上げて

スカイツリーに着いた時にはうっすら暗くなっていた
展望デッキに上がるとまだ完全には日は落ちていない
外を見るとあと少しで陽が沈もうとしていた

オレンジ色に染まる空、夕焼け見るのって北海道にいた時以来だな

完全に沈むと今度は夜の東京が見えてくる
見る見るうちに目の前にはキレイな夜景が広がってきた
まるで宝石箱をひっくり返したようだ

「キレイ」

「これは凄いな」

離れていた手は再び繋がれ、そしてどちらからともなく指を絡めた

圭介さんと見れて良かった
今日のこの景色は一生忘れられないだろう
しばし夜景を眺めているとカバンの中のケータイが鳴った


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