あなたと。
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先日の不意打ち飲み会から3日がったった。
その間私の脳内は大忙しだ。
"愛と会えて嬉しかったなー
しかし彼らは香りきつかったなー
レンさんの香りどんなんだっけなー
声はどんなんだっけなー
あー香りたいなー
あー会いたいなー"
少し会っただけなのに
すでにレンさん病が発病。
重症である。
レンさん病の私は、
仕事終わりにもうあの店に足を進めていた。
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チリンチリン
鈴音のとともにあのアロマの香り。。。
そして目の前に、、
「あ、、こんばんは。」
「ゆんさんお久しぶりです。どうぞ。」
"お、覚えてくれてた!!"
若干浮かれながらカウンターの席に着く。
今日はこの前より店が静かだった。
「お客さん、、私だけ?」
「はい。さっきオープンしたので
まだ誰も来られてないですね。」
".....私どんだけ急いできたの!!///"
ちょっと恥ずかしくなったが、
ずっと思ってたことがある。
今日はその為に来たのだから!!
「レンさん!今日はレンさんの匂いを嗅ぎに来ました。」
.............
"ぎゃー!なんか間違えた!!直球すぎた!!!!"
思わず口を抑えた私を見て、
「実は私もゆんさんと会ってから
ゆんさんの匂いが忘れられなかったというか....」
グラスを拭きながら少し照れながら
少し小さな声で確かにそう言った。
"え?!私を忘れられなかった?!?!(匂いがだろ)
やばい!ちょっとドキッっとした//
...いや、まて。
レンさんマジックにかかっては危ない。(もうだいぶかかってる)
こういう時はなんて言ったら.....
と、顔おあげると真横にレンさんが立っていた。
「わぁっ!!」
"気配を感じなかった..."
「なので、嫌じゃなければもう一度この前の続きを....」
"ひぇ?!続き?!あの続き?!
そしてレンさん、さっきからその顔....
その照れた顔.....反則です///"
眉を少しくねくねしながら
顔を赤くするレンさんがいた。
「...レンさんも少し恥ずかしいの?..ですか?」
「いえ。。少しどころではありません。。
ふだんこんな事、しませんので.....」
"しませんのに....なんで私はいいんだろう//"
嘘でも嬉しかった。
心が少しあったかくなった気がした。
私はそのまま無言で彼を優しく抱きしめた。