年下彼氏と甘い恋




その胸板に触れ、筋肉のついた腕で抱きしめられると、不覚にも昨夜のことを思い出してしまう。

記憶の中の陽太とは違い立派な大人の男性になった陽太は、胸が痛くなるほどの優しさで私を包んでくれた。

そして、流れる私の涙に口付けして、泣きそうな顔で笑ってくれた。

陽太に抱かれて幸せだった。

世界にこんなにも幸せなことがあるのかと思うほど。

だからこそ、陽太の過去の女性の存在が、私を苦しめるのだった。


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