年下彼氏と甘い恋




陽太は頭がおかしいのだろうか。

奥原さんが、私に手を出すはずがないのに。

奥原さんとは数年間一緒に仕事をしてきたし、だいいち私はモテない女だ。



案の定、



「大丈夫大丈夫。

俺、遠山に興味ないし」



奥原さんはそう吐いて、遠くのテーブルへ行ってしまった。

奥原さんのことはもちろん好きではないが、あまりにも素直なその言葉がぐさりと胸に刺さった。


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