年下彼氏と甘い恋






犯人は、私が女性だから油断していたのだろう。

そのうえ、二人乗りをしているため速く走れない。

全力で駆ける私はすぐに彼らに追いつき……無我夢中で後ろの男を引っ張った。

バランスを失って転ぶ自転車。

鞄を取り返そうと必死な私に、案の定奴らは反撃する。

空手で全国大会に出場するまでの実力者である私にとって、男一人を倒すのは難しいことではなかった。

相手の攻撃を交わし、放った回し蹴りは男を直撃する。

腹部を押さえて蹲る男の隣で、もう一人の男が鈍く光るものを取り出した。

それを見てぞっとした。


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