年下彼氏と甘い恋








警察に犯人を引き渡し、事情聴取を受け、ようやく解放された私は疲れ切って警察署を出た。

そしてパンプスを履いた瞬間、足を激痛が襲った。

ふと足を見ると、擦り切れてストッキングも破れている。

極度の緊張のために気付かなかったが、裸足で走ったダメージは予想以上に大きかった。

平静に平静にと頑張るが、思わぬ痛さに顔を歪めてしまう。

そんな私に陽太は敏感だ。




「里佳子、無理しちゃいけないよ」




笑顔で言い、私に背を向けてしゃがみこんだ。



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