aventure
波瑠は部屋を出て桜智と手を繋いで歩いた。

「何か食べようか?」

桜智は頷いて波瑠と近くのカフェに入ってブランチを食べる。

波瑠が桜智の唇についたカフェラテの泡を指で拭った。

昨日愛された指が恋しかった。

だけど…このまま波瑠と始めるワケにも行かない。

「先輩…昨夜の事は忘れて。

鴻さんとは別れるし…先輩にはもう迷惑かけません。

だから先輩ともこれで終わりにします。」

「待ってよ、桜智?桜智は俺が好きじゃないの?」

「わかりません。

ホント言うと…嫌いじゃないです。

好きになってるかもしれないです。

でも…許されないでしょう?」

波瑠は桜智を手放したくなかった。

「許すよ。ぜんぶ許す。

親父と別れて俺の所に来てくれたら桜智に何でもしてあげる。」

「そんな事…鴻さんが許さないよ。」

「親父の金は俺が返す。

だから…」

「私も自分が許せないの。

だからごめんなさい。」

桜智は席を立って走って行った。

波瑠は追いかけたが
桜智の姿は見当たらなかった。



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