コガレル ~恋する遺伝子~
「ねえ、聞いてもいい?」
しばらく気になってたことだ。
「何ですか?」
「何で処女だったの?
正直、あなたモテたでしょ?」
弥生は俺の質問に焦って、キョロキョロと辺りを見回した。
大丈夫、誰も聞いてないのは俺が確認したから。
「えっと…答えないとダメですか?」
「うん。教えてくれないと、エッチする度に気になると思う」
弥生が頬を赤く染めて、俺の口を塞いできた。
笑ってその手を剥がすと握りしめたまま、二人の身体の間に下ろした。
弥生は諦めたからか覚悟なのか「ふぅ」と息を吐いてから話した。
「…高校は女子高だったし、大学時代はバイトに明け暮れてて」
「バイトは何したの?」
「家庭教師とか、バーテンとか、割が良いのを…」
バーテンとか?
マジか…いや、確かに弥生が酒は嫌いじゃないのは知ってた。
どうりでバーの雰囲気にも慣れてる訳だ。
バーテンについてもっと突っ込みたい、でもそれ以上に
「家庭教師って…」
たぶん俺の頭の中の思考回路を先読みしたんだろう。
「女の子しか教えてません」
あっそ。
聞いてないのに勝手にそう答えた。
まあ、その答えで正しいよ。