何度でも、青に染まる。
この人生もこの出会いも最悪じゃないか
4月18日―孤児院にて



私、市原 木乃は孤児だ。


両親には捨てられ、兄弟もいない
生涯孤独の身だ。


三歳の時に拾って貰ってから今日まで孤児院で暮らしている


最初こそ、この孤児院では優しくされていたが、日に日に当たりが強くなって行った


一日一食の食事、月一の風呂、毎日の暴力…


周りの子はもっとマシな生活なのに…


私だけは違った。


こんな暮らしに負を抱いていた…


何度も抜け出そうとした。


けどその度に捕まって、三日間、蔵に監禁される


それならば諦めて、ここを出る日を待つ方がいい。


私はそう、自分に言い聞かせていた






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