春になったら君に会いたい


あれから、のぞみへの想いと、自分の将来について色々と考えた。


のぞみに惹かれていることは好きとイコールになるのだろうか。好きだとして、それはどんな好きだろうか。もし俺がのぞみに恋しているとしたら、どうすべきなのか。


やはり体質を治すことを望む以上、研究を手伝うべきなのか。もしそれで上手くいかなかったらどうしたらよいのか。このまま変わらなければ、俺にはどんな未来があるのだろうか。



どちらもいくらだって疑問が出てくる。答えは俺にしか見つけられない。だが、今の俺にはどれも判断しかねた。

こうだ、と決めるには決定打がないのだ。


何か大きな出来事があれば、俺も俺の気持ちがよくわかるかもしれない。そう思っていた。

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