素直じゃないね


言ってしまったらもうこうやって隣にいることもできなくなってしまいそうだから。


全部、崩れてしまうと思うから。




好きって伝えられない。




「告られたから付き合っただけ?」




風を受けてふわりと揺れたカーテンが目の前を遮る。



変わらない声のトーン。


こっちには向けられない視線。



永瀬くんの興味はいつだってわたしじゃない、テニス部のあの子。



その瞳にわたしはどう映ってるのかな。


そういうことも、気になっちゃう。


知りたい。



ちょうど体を覆われるように巻きつくカーテンを掴んだその瞬間、その手をがっしり永瀬くんに掴まれて動きが止まった。



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