素直じゃないね
突然のことにびっくり。
どうしたんだろう。
なに……?
うつむきがちに言葉の続きを待っていると、それはすぐにやってきた。
「誰でもいいってことかよ」
指先に触れていた永瀬くんの体温が離れて、行かないでと思わず引き止めようと手を伸ばした。
仮に引き止めて掴めたとして、そのあとはどうするつもりなのか。
そんなの全然考えてない。
体が勝手に、動いちゃって。
さっと、音がして
視界いっぱいに広がっていたカーテンがその手によってどけられる。
行き場の失った手は宙に浮いたまま。