HEROに花束を(完)
「どこらへんにいるの。」
会うということは、この夏祭りには来ているということだ。
本当は…わたしが悠と…
はあ…だめ、もう終わったことなんだから、ぶり返したらダメ。
明るく笑う悠の笑顔が心に焼き付いて離れない。
悠のその笑顔は、きっとこの目の前の子に向けられる。
なんか…早く帰りたい。
「えっ、穂花しらないの?」
そう聞かれてわたしは眉間にしわを寄せる。
「何が?」
「悠、夏祭りには来ないよ?」
「えっ?」
お祭りとか行事が大好きな悠が来ないなんて…風邪でも引いたのだろうか。
「だって悠、」