HEROに花束を(完)

「どこらへんにいるの。」



会うということは、この夏祭りには来ているということだ。



本当は…わたしが悠と…



はあ…だめ、もう終わったことなんだから、ぶり返したらダメ。



明るく笑う悠の笑顔が心に焼き付いて離れない。



悠のその笑顔は、きっとこの目の前の子に向けられる。



なんか…早く帰りたい。



「えっ、穂花しらないの?」



そう聞かれてわたしは眉間にしわを寄せる。



「何が?」



「悠、夏祭りには来ないよ?」



「えっ?」



お祭りとか行事が大好きな悠が来ないなんて…風邪でも引いたのだろうか。




「だって悠、」


< 314 / 537 >

この作品をシェア

pagetop