HEROに花束を(完)

『部活、どうしてしないの?絶対エースになれるのに。』

『夜遅くなるとお母さん心配するから。』

『お母さんって心配性なんだね。』


何気なく言ったその言葉はどれだけ悠を傷つけたのだろうか。



海で悠の頰を流れていた雫の時だって、



ビーチで、


『俺っ、もうわかんねえ…っ。』


って言ってうずくまってしまった時だって、


『っ…俺っ、嘘ついた。』


ってそればかりを繰り返していた時だって、


悠にたくさん聞いてもっと真剣に向き合っていればっ…


もし、悠に嫌われるのを恐れず、自分が悠のことを知るのが怖くなければ、わたしは悠の重荷を少しでも肩代わりすることができたのだろうか。

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