桜樺 -ouka-


『昨日…?』





あぁ。急に元気になった事…かな。





『ただ……自分の使命を知っただけです。でも心配しないでくださいね。新選組に害をなすものではありませんので』





「……そう、なのか」





『あ、でも………』





「?」





『もし私が私じゃなくなってしまったら…助けて…欲しい……です』





「……どういう意味だ?」





『あ、もう朝餉の支度しなくてはいけないので。では』





私の知らぬ間に落とした雫を、土方さんは見逃さなかった。


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