桜樺 -ouka-


「生憎だけど、ぼく達はそんな事するつもりはないよ。もちろんこれから先何があろうとね」






「ふっ。あいつ、どこから来た」






「………お前にいう義理はない」






「知らねぇんだろ」






「黙れ」






「俺が思うに…………」





古高は、続きをいう前に口を噤んだ。





「なんだ。早く言え」





「あいつ、俺が言う前から計画知ってたぜ?」






古高は意味深な笑を見せるとそれから口を開くことは無かった。

< 187 / 230 >

この作品をシェア

pagetop