心の鎮痛剤を下さい-夜間生涯学習の先生-(実話)
「梨華、ずっとそばにいてくれよ、俺から離れないで」

「どうしたの?急に……」

真っ暗な中
先生は小さな子供のように私に抱きついた。



私は先生の頭を撫でながら抱きしめた。

柔らかくて少し茶色い髪
額にはうっすらと汗をかいていた。

「俺、梨華がいないとダメになる」


いつもは強い部分しか見せないのに…
私の中の母性本能が湧き出る。


「ずっと、そばにいるよ」
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