心の鎮痛剤を下さい-夜間生涯学習の先生-(実話)
麻薬のように
先生と毎日のように会う日々が続いた。

「ただいま」と言って帰ってくる。


「次の講座が始まったらまた忙しくなるから、今のうちにいっぱい会っておこう」

先生なりの優しさ
とっても幸せだった。


一緒にテレビを見てる時
私のケータイが鳴った。

そろそろ車のタイヤを買い換える時期で、昼に車屋さんの友達に電話したから、その返事だった。


「ほんとに?じゃあそれでお願いね、近いうちに行くね」

痛いほどに先生の視線を感じた

電話を切ってから、聞かれる前に自分から説明した。
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