社会更生ディスカッション
全てを済ませ、部屋を出ると、時計のボタンを押して指定の部屋に向かった。
今日の部屋番号は【12】番。
いつも通り早めに部屋に向かうと、中には人がひとりだけいた。
ずいぶん早いな……。
雰囲気を作るところからディスカッションが始まっていると、
相手も思っているのなら厄介な相手になりそうだ。
「こんにちは、」
俺が部屋に入ると同時。
そう声をかけた人を見て、思わず声が出そうになった。
「……っ、」
嘘だろ……。
目を見開いて映した人物は昨日、しっかりと目に焼き付けた藤崎だった。
おいおい、さっそくかよ。
一緒になりたくないと思えば思うほど、当たってしまう。
「こんにちは。キミは何君?」
昨日見られていたというとも知らず、藤崎は笑顔で聞いて来た。