社会更生ディスカッション



「知ってたのか?」


特別ディスカッションで1位の発表があってから、

移動した時間は数分。


そのうちに1位だった班の全員の顔を覚えていたのか?


コイツ……。

もしかして記憶力もいいのか?


いや、でもどっちにしろそんなことしても奴にメリットなんかないはずだ。


すると藤崎はふふっと笑いながら言う。


「知ってたわけじゃないよ。

僕は他人に興味がないからね。


誰が勝ち上がったとか心底どうでもいい」


そしてにやっと口角を上げた藤崎は僕の顔を指さした。


「僕が気づいたのはたった今。

顔色とか身なりとか、心の余裕とかね?

見ていれば分かるよ。

キミにはまだ余裕がある」


「……っ」


コイツ……。

頭がいいだけじゃない。


人を見る力がある。



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