社会更生ディスカッション
「運悪く、スイートルームの権利は逃したけどどうだい?
そっちの暮らしは」
「どう、って……」
「最高?
でもうかうかしてると、次は落ちるかも」
すると藤崎は人差し指で俺の肩をポンっと押した。
たった1本の指で押されただけなのに、
踏ん張っていることが出来ずに後ろにぐらりと身体が傾いた。
「余裕は簡単に人を地に落とすよ」
はっ、と息をのむと、
藤崎は楽しそうに続ける。
「昨日もディスカッションに参加した組の顔、みてごらんよ。
もっと切羽詰まってる。
今日はラッキーだったかもしれないけど……
明日はどうなるかな?」
藤崎の言葉に俺の背筋はぞくりと音を立てた。
「じゃあ」
そして、手をひらひら振りながら帰って行く。