社会更生ディスカッション
一人で生きて、ひたすら賢く生きろと言われてきた。
父さんの名に恥じぬよう。
愛を忘れ、ただひたすら、感情を持たずに生きてきた。
そして、父さんが提案した命をかけたディスカッション。
まさか“愛について”というお題になるなんて……。
皮肉なものだ。
ランダムで決めて置いてこのお題。僕が最も不得意とするテーマ。
「愛の感情を忘れた俺が勝てるわけなんて無かったんだ……」
自分はもう忘れてしまった。
今までずっと研究に没頭していた父。
本来なら、このシステムごと恨むはずだった。
それなのに俺はこのシステムに参加して父の駒として生きて来た。
当然の結果だっただろう。
もう分かってる。
僕の父は甘えた考えをしない。