この世界は7で終わる
「ここから少し行ったところにわしが住む小屋がある。湖も見える場所だ。今日は泊まっていきなさい」
「いいんですか?」
「最後の客人だ。年寄りの話相手になっとくれ」
ウィーン ウィーン
モーターが回る音。動き出したお爺さんの背を黙認してからルカと目を合わせた。
「な?ここで留まってよかっただろ」
「ズルい」
後出しの正解だというのに偉そうだ。でも、ルカの表情は嬉しそうに華やいでいたからそれでいいいかと思った。
「おーいお二人さん、置いていくぞ」
音のない大地にお爺さんの声がすぅーと抜ける。白の湖を後ろにして、私とルカは数日ぶりの暖かさに触れていた。