この世界は7で終わる




ーーー・・まるで生活感がない。ゾクリとした。





「アトリちゃん、茶葉はダージリンで頼むよ」



追ってくる声に焦りに近い何かを感じた。まただ、この感覚。


振り向いて確かめれば、そこにはヤコフさんとリアカーのまま入室したルカの姿。そのままでいい、とヤコフさんが許してくれた。



楽しげに談笑する二人を遠巻きに見れば、私だけ疎外感を覚えてしまう。


ヤコフさんは私と同じ、いや正確には“同じだった”人。今は明らかに違って、どちらかというとルカと似ていた。



このもやもやのに首を振って、湯を沸かし、ティーポットもカップも綺麗に洗って紅茶を淹れる。




ーー・・ミシっと、また何かが軋んだ音がした気がする。




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