【BL】好きになってよ。
「だから、慎也がおかしいだけなんだって」
「え?」
そう言ったけいちゃんは俺に顔を近づけてこう言った。
「安心しろって何度言ってもお前は安心しきらないだろうけど、俺はお前のこと好きだからさ。」
「──ふぇ?」
好き?今、好きって言った?
「それってどういう──」
「こういうことだよ、拓海」
けいちゃんは静かにそう言うと、俺の唇に自分の唇を付けた。
暖かいキス。
「──伝わった?」
口を離して、けいちゃんはニコリと笑う。
「伝わっ...、って、今のって、キ、キス!?えっ、な、なんで!!」
しどろもどろになってうまく話せない僕を見つめるけいちゃん。
「ふはっ、相変わらず拓也は可愛いなぁ
好きって言っても伝わらないかなって思って、キスしちゃった~
ちなみに俺のファーストキスね」
けいちゃんはニコニコしながらそう告げた。