日だまりの雨
「……この靴、見覚えある?」



予想だにしていなかった雨音の声に視線を上げた。


そこにあるのは困ったように笑う雨音の顔。



何度となく見てきた雨音の顔だ……。



「手紙、入れたときの……」



今にも泣き出してしまいそうな、震える声を絞り出して雨音に答える。



相変わらず雨音は、困ったような微笑みを浮かべたまんまだ。




「そう……。これね、陽光のなんだ」




雨音の困った笑みが、今にも泣きそうな笑顔に変わった瞬間だった。




聞き返そうと口を開きかけたわたしを制止するかのように、雨音は素早く口を開き、




「ごめんね、日咲」



小さく呟いた。





驚いて目を見開くわたしは雨音の予想通りだったのか、雨音は一瞬だけ安心したように柔らかく笑った後、再び泣きそうに顔を曇らせて笑う。




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