日だまりの雨
いくら陽光くんに強い憧れを抱いてたって、




何の関わりも無いわたしが、彼の目に留まるなんて思えない。




だったら、




知ってもらうしかない。
わたしの気持ちをっ!




だから、





日に日に募る陽光くんへの想いを、わたしは伝える決心を固めた。






『放課後、裏庭で待っています。
――久保 日咲』





水色の便箋に綴ったわたしの気持ち。





どうか、届きますようにっ!





願いと想いをいっぱい込めた手紙を、




わたしは急いで『槙原』と書かれた靴箱に入れた。

< 7 / 81 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop