契約書は婚姻届
「えー、だって甲斐性なしの尚一郎にはもったいないわ」
「誰が甲斐性なしだって?」
「尚一郎が。
だってそうでしょ?
あの家が嫌いなくせに、出ていく勇気もないんだもの」
「僕にだっていろいろあるんだよ」
「じゃあ私と結婚しましょう?」
「は?」
「は?」
いいアイディアが思いついた、とばかりににっこりと笑う侑岐に、朋香も尚一郎も、間抜けにも同じ一音を発してまじまじと侑岐の顔を見ていた。
「仮面夫婦でかまわないわ。
尚一郎は引き続き、朋香と生活すればいい。
私だって、メグと離れるなんて嫌だし」
「できるわけないだろ、そんなこと!」
「あらどうして?
表面上、私たちが夫婦になれば、達之助おじいさまは朋香に手を出すこともないでしょうし、うちの両親も安心する。
すべてが丸く収まるわ」
「誰が甲斐性なしだって?」
「尚一郎が。
だってそうでしょ?
あの家が嫌いなくせに、出ていく勇気もないんだもの」
「僕にだっていろいろあるんだよ」
「じゃあ私と結婚しましょう?」
「は?」
「は?」
いいアイディアが思いついた、とばかりににっこりと笑う侑岐に、朋香も尚一郎も、間抜けにも同じ一音を発してまじまじと侑岐の顔を見ていた。
「仮面夫婦でかまわないわ。
尚一郎は引き続き、朋香と生活すればいい。
私だって、メグと離れるなんて嫌だし」
「できるわけないだろ、そんなこと!」
「あらどうして?
表面上、私たちが夫婦になれば、達之助おじいさまは朋香に手を出すこともないでしょうし、うちの両親も安心する。
すべてが丸く収まるわ」