契約書は婚姻届
黙ってケーキを口に運ぶ。
尚恭お勧めのケーキは朋香の大好きなチェリーのケーキで、しかもいつも食べている大村の作ったのものと遜色がなくらいおいしく、つい、どうしてここにいるのかなど忘れてしまいそうだった。
「朋香さんは」
「はいっ!?」
突然、声をかけられて慌てて返事をしてしまう。
そんな朋香に尚恭がおかしそうにくすりと小さく笑って、顔が熱くなった。
「朋香さんは当主、……私の父をどう思いますか」
「えっと……」
答えはひとつしかないのだが、正直に口には出せない。
云い淀む朋香に、また尚恭がくすりと笑った。
「正直に話してくださって結構ですよ。
私は父とは違いますから」
云っていいんだろうか。
尚一郎の父親の目の前で、そのさらに父親の悪口を。
尚恭お勧めのケーキは朋香の大好きなチェリーのケーキで、しかもいつも食べている大村の作ったのものと遜色がなくらいおいしく、つい、どうしてここにいるのかなど忘れてしまいそうだった。
「朋香さんは」
「はいっ!?」
突然、声をかけられて慌てて返事をしてしまう。
そんな朋香に尚恭がおかしそうにくすりと小さく笑って、顔が熱くなった。
「朋香さんは当主、……私の父をどう思いますか」
「えっと……」
答えはひとつしかないのだが、正直に口には出せない。
云い淀む朋香に、また尚恭がくすりと笑った。
「正直に話してくださって結構ですよ。
私は父とは違いますから」
云っていいんだろうか。
尚一郎の父親の目の前で、そのさらに父親の悪口を。