契約書は婚姻届
悩んだもののやはり聞かれた答えはそれしかないので、誤魔化さずに正直に口にした。
「性悪くそじじぃ……です」
「……くそじじぃ」
尚恭の呟きに、やはり怒られるんじゃないかと身構えたものの。
「性悪くそじじぃ!
こんなにはっきり云う人は初めてです!
あーもー、朋香さんは最高ですね!」
なぜだかおなかを押さえ、身体を折り曲げてすごい勢いで笑い出した尚恭に、……若干、引いた。
「そうなんですよ、あの人、性悪くそじじぃなんですよ」
レンズを人差し指で押し上げるように涙を拭いながら、自分で云った性悪くそじじぃでまた小さく尚恭は吹き出している。
「さっさと跡を私に譲ってくれればいいものを、いつまでも権力にしがみついて。
おかげでさっさと尚一郎に跡を譲って引退し、ドイツでカーテとのんびり過ごす計画を、いつまでたっても実行できない」
「はあ。
……あの、カーテさんって」
「性悪くそじじぃ……です」
「……くそじじぃ」
尚恭の呟きに、やはり怒られるんじゃないかと身構えたものの。
「性悪くそじじぃ!
こんなにはっきり云う人は初めてです!
あーもー、朋香さんは最高ですね!」
なぜだかおなかを押さえ、身体を折り曲げてすごい勢いで笑い出した尚恭に、……若干、引いた。
「そうなんですよ、あの人、性悪くそじじぃなんですよ」
レンズを人差し指で押し上げるように涙を拭いながら、自分で云った性悪くそじじぃでまた小さく尚恭は吹き出している。
「さっさと跡を私に譲ってくれればいいものを、いつまでも権力にしがみついて。
おかげでさっさと尚一郎に跡を譲って引退し、ドイツでカーテとのんびり過ごす計画を、いつまでたっても実行できない」
「はあ。
……あの、カーテさんって」