契約書は婚姻届
「お祖母さんがご用ってなんなんだろう……?」
首を捻りつつ、着物に付いたほこりを払って杉谷についていく。
連れてこられた先は茶室のようだった。
「失礼します」
「……失礼します」
入った中には自子と、着物姿の女性がふたり。
ひとりは自子とさほど年がかわらなそうで、もうひとりは朋香と同じくらいに見えた。
「朋香さん。
今日はお茶のお稽古をご一緒なさい。
こちら、私の大事な友人の柑本(こうじもと)さんとそのお孫さんの真寿美(ますみ)さん。
くれぐれも粗相の内容に」
「……はい」
年輩の女性の方が妙な目配せをすると着物の袖で口元を隠し、隣の孫へとこそこそと何事か耳打ちした。
孫の方は孫の方で、ちらちらと朋香の方を見ながら、くすくすと嘲笑している。
……なにあれ。
感じわるっ。
首を捻りつつ、着物に付いたほこりを払って杉谷についていく。
連れてこられた先は茶室のようだった。
「失礼します」
「……失礼します」
入った中には自子と、着物姿の女性がふたり。
ひとりは自子とさほど年がかわらなそうで、もうひとりは朋香と同じくらいに見えた。
「朋香さん。
今日はお茶のお稽古をご一緒なさい。
こちら、私の大事な友人の柑本(こうじもと)さんとそのお孫さんの真寿美(ますみ)さん。
くれぐれも粗相の内容に」
「……はい」
年輩の女性の方が妙な目配せをすると着物の袖で口元を隠し、隣の孫へとこそこそと何事か耳打ちした。
孫の方は孫の方で、ちらちらと朋香の方を見ながら、くすくすと嘲笑している。
……なにあれ。
感じわるっ。