契約書は婚姻届
「ほんと誰?
うるさい」

「あー、……侑岐さんからです。
写真、送ってたから。
おめでとうって」

「どうして侑岐は邪魔してくるかなー?
返信なんかしなくていいよ。
既読スルーにしとけばいい」

再び尚一郎から携帯を奪われそうになったが、気になるメッセージを見つけて死守した。

「あの、運び込まれた荷物の中に、こういう箱が入ってるはずだから絶対に夜、開けるようにって」

「箱?
そんなもの……」

携帯の画面を見せると、ごそごそと尚一郎が荷物を漁り始める。

フランスからドイツへ来るときは自分たちで荷造りをしたが、そんなものはなかった。

昨日のホテルから今日の城へはカーテが荷物を運んでおくと云っていたから、紛れ込ませるとしたらそのとき。
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