契約書は婚姻届
笑う尚一郎に誤魔化された気がする。
それにせかされるように退院の準備をさせられ、それ以上追求させてはくれなかった。


退院して家に帰ると、今日はもう休むと尚一郎はべったり朋香にへばりついていた。

「子供はどっちだろうね。
男の子かな、女の子かな?
どっちにしても朋香に似た可愛い子供だろうね」

「尚一郎さん?」

「子供部屋も準備しなくちゃね。
あ、でも、小さいうちは一緒に寝たいから、ベッドはもっと大きいのに買い換えようか。
川の字って奴、憧れなんだよね」

「尚一郎さん?
どうしたんですか?」

いつものように朋香を膝の上に乗せ、夢を語るように話す尚一郎は不自然でしょうがない。

「もうすぐ子供が産まれるんだよ?
嬉しいに決まってるだろ?」
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