契約書は婚姻届
「あっ、テレビ、テレビ!」

西井は応接テーブルに置いてあったリモコンを取るとテレビをつけた。

『このたびはこのような騒ぎになり、誠に申し訳ございませんでした』

テレビの中の金髪の男がお辞儀するのにあわせて、フラッシュが激しく点滅する。

『今回の件はすべて、CEOである達之助氏に責任がある、そうですか!?』

『CEOではなく前CEOです。
押部達之助には昨日付でその職から降りていただきました』

『やはり、達之助氏にすべての責任があると!?』

『前CEOの暴走を許してしまった、我々にも責任があります。
大変ご迷惑をかけた若園製作所様にはこの場を借りて、深くお詫び申し上げます』

再び、お辞儀にあわせてフラッシュが激しく点滅した。

「どういうことだ?」
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