契約書は婚姻届
「どうもこうも。
ついさっき、オシベから記者会見を開くからテレビを見て欲しいって連絡があって。
それで、見てみたらこうだった、ってわけですよ」

明夫も西井も完全に困惑している。
記者会見が終わった頃、社長室の電話が鳴った。

「はい」

『その、オシベの弁護士の羽山様から社長にお電話なんですが……』

電話の向こうで事務の女性は戸惑っているが、それもそうだろう。
いままでオシベの弁護士として電話をしてきていたのは三木だった。

「わかりました。
……社長、オシベの弁護士の羽山様からお電話です」

「三木じゃないのか」

「はい、羽山様です」

「わかった。
……お電話代わりました、若園ですが」
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