君はガーディアン ―敬語男子と♪ドキドキ同居生活―
「そんな、私は、自分の分は自分で……」
そう、言いかけると、
「キッチンはここだけですし、一緒に作らせて下さい、その方が、素子さんも、自分のお仕事に専念できるでしょうし」
「ですが……」
私が言いかけると、
「私の料理、口に合いませんでした?」
ぺしゃんとした犬耳が思い浮かびそうになるほどに、しゅんとした表情で征治さんが言った。
「いえ、そんな事は、とても美味しかったです」
私が答えると、今度は激しく振られているしっぽが見えそうなほどに元気になった征治さんが言った。
「じゃあ、こうしませんか、平日は、私が朝夕の食事を作ります、休日は、私と素子さんで、交代に作りませんか? 一緒に作るのも楽しそうですよ?」
大型犬を飼ったことは無いけれど、まるで犬のように(シェパードみたいな印象、とは思ったけれど)親愛の情をあらわにしてくれる征治さんに、私は少し戸惑った。
……なんだか、気を使わせてしまったかな……と、少し反省してから、私は納得し、平日の食事作りはお任せする事にした。
「礼門の秘書はいつからなさってるんですか?」
「私の家は、黄金川家に代々お仕えしているんです、父は本宅で執事のような事をしています、住み込みなんで、若とは幼なじみというか……」
「え? って事は、私、赤ちゃんの頃、というか、母と一緒に家を出て行く前に、征治さんに会っていたりしますか?」
「……はい、多分、素子さんは覚えてないと思いますけど、私は、素子さんの五つ上で、素子さんが産まれた時の事、覚えてます。奥様と一緒に病院から帰ってきた素子さん、かわいかったですよ」
私は、子供の頃の自分を知っている人に初めて会った。
「若が産まれて、素子さんが一歳になった頃かな、奥様が素子さんを連れてお屋敷を出て行かれたのは」
そう言って、征治さんは、何だか遠い目をした。私が小さい頃の事を思い出しているのかもしれない。
ふと、征治さんと目が合った。征治さんは、私の表情の中に、幼い頃の面影を探しているようだった。私を見る征治さんは、昔を懐かしむような、優しい眼差しだった。
「子供の頃、素子さん、私の事、にーにって呼んでくれてたんですよ? 」
そう言って、懐かしそうに征治さんが私を見た。
こんな夜に、異性と二人だけでいるという状況など滅多に無いのに、不思議と征治さんといるのは居心地が良かった。
小さい頃に会っている記憶がどこか残っているせいなのか。少し不思議な、暖かな時間が流れる。
いけない、まったりしている場合じゃなかった。と、私は気を取り直して征治さんに質問を続けた。
「あの、守護聖獣って、何なんでしょう」
そう、言いかけると、
「キッチンはここだけですし、一緒に作らせて下さい、その方が、素子さんも、自分のお仕事に専念できるでしょうし」
「ですが……」
私が言いかけると、
「私の料理、口に合いませんでした?」
ぺしゃんとした犬耳が思い浮かびそうになるほどに、しゅんとした表情で征治さんが言った。
「いえ、そんな事は、とても美味しかったです」
私が答えると、今度は激しく振られているしっぽが見えそうなほどに元気になった征治さんが言った。
「じゃあ、こうしませんか、平日は、私が朝夕の食事を作ります、休日は、私と素子さんで、交代に作りませんか? 一緒に作るのも楽しそうですよ?」
大型犬を飼ったことは無いけれど、まるで犬のように(シェパードみたいな印象、とは思ったけれど)親愛の情をあらわにしてくれる征治さんに、私は少し戸惑った。
……なんだか、気を使わせてしまったかな……と、少し反省してから、私は納得し、平日の食事作りはお任せする事にした。
「礼門の秘書はいつからなさってるんですか?」
「私の家は、黄金川家に代々お仕えしているんです、父は本宅で執事のような事をしています、住み込みなんで、若とは幼なじみというか……」
「え? って事は、私、赤ちゃんの頃、というか、母と一緒に家を出て行く前に、征治さんに会っていたりしますか?」
「……はい、多分、素子さんは覚えてないと思いますけど、私は、素子さんの五つ上で、素子さんが産まれた時の事、覚えてます。奥様と一緒に病院から帰ってきた素子さん、かわいかったですよ」
私は、子供の頃の自分を知っている人に初めて会った。
「若が産まれて、素子さんが一歳になった頃かな、奥様が素子さんを連れてお屋敷を出て行かれたのは」
そう言って、征治さんは、何だか遠い目をした。私が小さい頃の事を思い出しているのかもしれない。
ふと、征治さんと目が合った。征治さんは、私の表情の中に、幼い頃の面影を探しているようだった。私を見る征治さんは、昔を懐かしむような、優しい眼差しだった。
「子供の頃、素子さん、私の事、にーにって呼んでくれてたんですよ? 」
そう言って、懐かしそうに征治さんが私を見た。
こんな夜に、異性と二人だけでいるという状況など滅多に無いのに、不思議と征治さんといるのは居心地が良かった。
小さい頃に会っている記憶がどこか残っているせいなのか。少し不思議な、暖かな時間が流れる。
いけない、まったりしている場合じゃなかった。と、私は気を取り直して征治さんに質問を続けた。
「あの、守護聖獣って、何なんでしょう」