大剣のエーテル
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「さ、さみぃ…!!」
外は、一面の銀世界。
町にはかまくらをかたどったドーム型の家々が並び、青銅の外灯がちらほらと見える。
先ほどから「さみぃ」を連呼し、へっくし!とくしゃみをするロルフは、外套を体に巻きつけながらガタガタと震えた。
彼は私たちの真ん中に立ち、温かな炎を手の上で操っている。
「ちょっと。くしゃみのタイミングで火の粉が飛んでくるんだけど。もうすぐ着くから黙って炎を出し続けなよ。」
ルタが、じっ、とロルフを睨みながら口を開く。
それに続いて、ランバートとイヴァンさんもロルフに声をかけた。
「あー、お陰であったかいよ。ロルフの炎にこんな使い道があったとはねー。」
「お前は海渡るときもいっさい魔力を使ってないんだから、暖をとるくらい余裕だろ。」
「俺自身はあったかくねぇんだからな!くそ…!風邪引いたら責任取れよ!」
(そっか。魔力は自分自身に影響が出ないから、ロルフはあったかくないんだ?…ごめんね。)
心の中で謝りながら、ロルフの炎で暖をとる。
メラメラと燃える炎に、子どもたちも興味津々のようだ。
ロルフは、きゃっきゃ、とはしゃぐ子どもたちの相手をしながらも、ルタを見つめて声をあげた。
「おい、教会ってのはまだなのか?!このままじゃ俺だけ凍え死ぬッ!」
「あぁ、もう、うるさいな。…ほら、見えたよ。」
(…!)
ルタの声につられて前方を見ると、そこには荘厳な雰囲気の建物が構えていた。
真っ白な壁に、細かい装飾の施された大きな扉。
十字架が掲げられている屋根には、雪が降り積もっている。
(…綺麗……)