言えない恋






仕事中


パソコンと一騎打ちの私



隣のデスクには早苗が資料をまとめていて何やら忙しそう



菜緒ちゃんはみんなにコーヒーを配って回っている



そんないつもの雰囲気の中ある人の声で雰囲気はガランと変わる




「みんな!ちょっと聞いてくれ!!」



部長の掛け声にみんなは手を止め、顔を部長に向けた



部長の横には知らない人が立っている




誰‥?




「忙しい時に申し訳ないが、みんなに紹介したい人がいる。早瀬くんだ。社長の紹介でこれからここで働いてもらうことになった。以前は**社の営業に努めていたエリートだから宜しく頼むぞ。じゃ早瀬くん」



エリート?


社長の紹介か…



…っていうか…



「ねぇ、超イケメンじゃん?」



横から早苗がボソッと言った



うん。


その通りで超かっこいい



壮介と並ぶくらいイケメンだ




「はじめまして早瀬昇(はやせ のぼる)と申します。みなさんより年も後輩なんでどうぞ宜しくお願いします」


「というわけで、みんな頼むな。じゃあ早瀬くんは…黒崎の隣で初めてくれ。あとは黒崎に聞けばいいから」



え?!


私??!!



「宜しくお願いします」


「あ…どうも…」




ラッキーなのかアンラッキーなのか分からないな




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