言えない恋




「よし。じゃあみんな仕事に戻ってくれ。」



部長はそう言うとどこかに行った



「いいなぁ芽衣は。イケメンに指導できるなんて」


「早苗〜…」



早苗は再び作業に取り掛かった



指導って…



何をしたらいいわけ?!



「あの…」

「へ…?」


「何をしたらいいんですかね…」


「あぁ…」



私が知りたいよ!!!

っていうか、営業の仕事やってたんだよね?


私みたいなデスクに座りっぱなしのヤツに何を聞きたいわけ?



何を教えたらいいの〜‥




「早瀬くんはもう営業の仕事はしないの?」


「えぇ。移動したんですよ。ここの経理に」


「そうなんだ‥」



私たちは経理課


営業がどういう仕事だったのか知らないけど、私はこの仕事しか知らないわけで、早瀬くんなこの仕事を教えたらいいんだよね‥?



ん‥?


なんかさっぱりだな‥(汗)



ま、とにかく余ってる資料でもパソコンに入れてもらうかな




「じゃあこれしてもらえる?」


「はい」




10枚ほどの資料を渡し、それをパソコンに打ち込むよう指示した



はぁ‥


私って人に教えたりするの苦手なんだよな‥



早瀬くんか‥



エリートなんだったら自分でやろーよ!!




‥とか心で言ってみたり‥



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