言えない恋




二時間後…



すっかり自分の世界に入ってた私は早瀬くんのパソコンに目を移した




もう終わりそう…



私も一段落したし…



「それ終わったら休憩にしよ」


「分かりました」




それからちょっとして私と早瀬くんは給湯室に行き、コーヒーを飲んだ




「黒崎さんでしたっけ?」


「うん」


「あの、俺この会社初めてなんで見て回りたいんですけど…付き合ってもらえませんか?」



「今から?」


「いえ、昼にでも。ダメですか?」


「ダメじゃないよ!わかった。私が案内してあげる」


「よかった。なんか黒崎さんて話しやすいですよね。ちょっと不安だったんですよ、社長の紹介とはいえ上手くやっていけんのかなぁって。でも良かったです。黒崎さんみたいな人がいて安心しました」



「…それはどうも…」




恥ずかしいな…



そんな面と向かって言われると普通にできないじゃん



あ…


昼は早苗にも付き合ってもらお



そしたら気が楽だもんね(笑)



「じゃあ昼までまた同じことしてもらっていい?」


「はい大丈夫です」


「よし…戻ろっか」



カップを置いて戻ろうとした時



♪〜♪〜♪〜♪




私の携帯が鳴った





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