守ってあげたい 【完】
「ほら、見てみな」


そういってカスミが出してきたのは、
高校案内のパンフレットだった。

よく考えてみると、私はアイツの
フードを被っている姿しか
見たことがない。

つまり、顔をちゃんとは
見ていないわけだ。


受け取ったパンフの表紙を開いたところに
ドーンと大きく、
机に向かう、アイツの横顔のドアップ。


・・・言葉が、でなかった。

ちょっと茶色がかった栗色の瞳。
彫りの深い、切れ長の二重。
シャーペンを握る、
骨ばった、細く長い指。


認めたくはないけれど
確かにこれは、
イケメンだ。
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