守ってあげたい 【完】
『フ、フンッ
 たいしたこと、ないじゃんっ。
 この程度なら、どこにでもいるよ』


私はパンフレットをポイっとカスミに
投げて、お弁当を食べ続けた。


「投げんな」


『っ!』


ベンチの後ろに、黒男子が立っていた。


『い、いつの間にっ』


「き、桐島君っ!!
 す、座る?
 私、教室戻るから
 ど、どうぞ座って」
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