守ってあげたい 【完】
「桐島く・・」


先生がもう一度黒男子を呼んだとき、
ジロっと、あの、強烈な、鋭い目つきで
先生を睨んだ。


「あ・・そうね。久しぶりだものね。
 じゃ、隣の篠塚さん、読んで」


『え? わ、私?』

「そ。さ、早く」

『あ・・と・・
 ジョ?ジョーズ? 
 アイ・・アイノウ ハウ・・』


私はたっぷりすぎるほどの時間を
とって、やっと1行読み上げた。
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