涙とミルクティー
体育祭

準備

クラスの女子に半ば押しつけられたような形でなった体育祭実行委員。

でもまさか彼が、愛染くんが
後から入ってくるなんて思わなかった……。


「ねぇ、加々美さん、聞いてる?」


愛染くんが話しかけてくる。


今、人手不足のため増員された人が
本番何の用具を担当するのか
決めているのだが……

『春樹くんと加々美さんなんか距離近くない??』

『今度は春樹くん狙いな訳?』


……愛染くんが話しかけてくるせいもあって、視線が痛い。



「聞いてないです。」


「良かった、聞いてた。

ねぇ、これ一人で運ぶつもり?
絶対重いし、俺と一緒に運ぼ?」


「結構です。」


「そう?
よかった、一緒に運ぶって言ってくれて。」



「いや、だから言ってないですよ?
さっきから人の話聞いてます?」


「なっちゃーん、これも加々見さんと俺で運ぶに変更しておいてー」



彼は私の話をまたスルーして
用具係長の東雲菜月(Shinonome Natsuki)
さんに言いに行く。


さっきから彼はこんな感じで、
私と一緒の仕事を増やしている。



何故か東雲さんも特に反論せず、
受け入れているし……




……なんかもういいや。
抵抗しても無駄かもしれない。


私は何度か繰り返されているこのやりとりに疲れつつ、


そういえば東雲さん、
私の顔見ても嫌な顔一つしないよなぁ……


なんてことを考えながら
私は愛染くんの後ろ姿を眺めていた。

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