この愛、スイーツ以上
例えば藍華さんのような……と彼女のことを思い出した時、カップをソーサーに戻した真由美さんがポンと手を叩く。
真由美さんも何かを思い出したようだ。なんだろう。
「この前、藍華ちゃんが吉川さんのところに行ったんでしょ? ごめんなさいね。私の伝え方が悪かったせいで、藍華ちゃんの好奇心を煽ってしまったみたいね」
「突然来たから驚いたけど、由梨に謝っておいてと夜に電話が来たよ。伝えるのを忘れていたけど」
「そういうことは早くに言わなくちゃいけないの。涼太はいつも言うのが遅くて、勝手に自己完結させるからみんな困るのよ」
副社長は「ごめん、ごめん」と軽く謝っていたけど、悪びれた様子は感じられない。
真由美さんもそんな涼太さんに慣れているのか呆れた顔はしたけれど、それ以上そのことに触れる様子はない。
藍華ちゃんの話はここで終わってしまいそうだったが、まだ気になることが解決していない私は二人の顔色を窺いながら口を挟んだ。
「藍華さんはどのような関係がある方なのでしょうか?」
真由美さんも何かを思い出したようだ。なんだろう。
「この前、藍華ちゃんが吉川さんのところに行ったんでしょ? ごめんなさいね。私の伝え方が悪かったせいで、藍華ちゃんの好奇心を煽ってしまったみたいね」
「突然来たから驚いたけど、由梨に謝っておいてと夜に電話が来たよ。伝えるのを忘れていたけど」
「そういうことは早くに言わなくちゃいけないの。涼太はいつも言うのが遅くて、勝手に自己完結させるからみんな困るのよ」
副社長は「ごめん、ごめん」と軽く謝っていたけど、悪びれた様子は感じられない。
真由美さんもそんな涼太さんに慣れているのか呆れた顔はしたけれど、それ以上そのことに触れる様子はない。
藍華ちゃんの話はここで終わってしまいそうだったが、まだ気になることが解決していない私は二人の顔色を窺いながら口を挟んだ。
「藍華さんはどのような関係がある方なのでしょうか?」