この愛、スイーツ以上
副社長の元カノだという情報は藍華さん本人からも透さんからも得てはいるけれど、それだけではないように感じていた。
それに副社長からはまだ何も説明を受けていない。
「あら、涼太。説明していないの?」
「あ、忘れていた。由梨、ごめんね」
隣に座っている副社長は手を伸ばして私の頭を撫でる。まさかこの場所でされるとは思っていなかった。恥ずかしいけど振り払うことも出来ず、俯いて首を横に振る。
俯いた状態でチラッと目線だけを副社長に向けると彼は撫でる手を止めないままで、話を続けた。
「藍華は幼なじみというか、お互いの父親同士が親友で小さい頃から俺や兄さんと遊ぶことが多かった。家族のような存在でお互い気心が知れているから、わがままも平気で言ってくるんだけど」
「そうね。虎太よりも涼太の方が年が近いせいもあって、言いたい放題よね。涼太だって、藍華ちゃんに甘えることが多いしね」
「俺は甘えるんじゃなくて、仕方なく頼んでるんだよ。他に頼める人がいないから」
成人してからのパーティーでパートナー同伴を求められた時、藍華さんに頼んでいたらしい。
それに副社長からはまだ何も説明を受けていない。
「あら、涼太。説明していないの?」
「あ、忘れていた。由梨、ごめんね」
隣に座っている副社長は手を伸ばして私の頭を撫でる。まさかこの場所でされるとは思っていなかった。恥ずかしいけど振り払うことも出来ず、俯いて首を横に振る。
俯いた状態でチラッと目線だけを副社長に向けると彼は撫でる手を止めないままで、話を続けた。
「藍華は幼なじみというか、お互いの父親同士が親友で小さい頃から俺や兄さんと遊ぶことが多かった。家族のような存在でお互い気心が知れているから、わがままも平気で言ってくるんだけど」
「そうね。虎太よりも涼太の方が年が近いせいもあって、言いたい放題よね。涼太だって、藍華ちゃんに甘えることが多いしね」
「俺は甘えるんじゃなくて、仕方なく頼んでるんだよ。他に頼める人がいないから」
成人してからのパーティーでパートナー同伴を求められた時、藍華さんに頼んでいたらしい。